コノキモチ

少し前までは笑っていたのに

すぐに涙が出る

こらえた時間だけ君が笑っている

『無理させてるわけじゃないんだけど…』

そうお互いに

思っていたのかもしれないね



愛情の言葉を口にしなかったのは

別れの言葉みたいで怖かったから

確認みたいで

怖かったんだよ



だけど今

もの凄く後悔している

目と目が合っているその時間の間ずっと

ずっとずっとずっと

『愛してる』と言葉にしていたらよかった



空に向かって言う『愛してる』は

受け止めてくれている気がしなくて

届く気がしなくて

儚いだけだ

『パステル』

まだ幼い顔で笑っていた
頬杖つくのとはなうたが癖で
いつしかその仕草はわたしの癖になっていた
同じだね

今でも思い出す
同じ仕草をするたびに
キミの笑顔
真剣な顔
間抜けな顔

泣いてる私をなだめながらする困った顔が
一番苦手だった
好きだったよ
要らない言葉はない
キミのすべてがわたしの宝物だった

パステル色にしみる
淡い想い出よ

『約束のキス』

さえないとか言って
うつむく君の横顔が好きだった
あの夏
暑さにバテて草むらに倒れこんで
あたしたちは目を閉じて約束をした
愛してるとか好きとかが似合わない君との
最初で最後のキス
世界が少し優しく見えた


別れの日は突然で
今でも覚えている
動かない君の眠る姿
出来れば最後くらい笑顔でいたいけれど
君がもう居ないとなると
泣かずには居られない
君がここに居るのに居ないなんて
君に触れているのに居ないなんて


言わなかった約束
言葉にはしなかったけれど
この先愛し続けることは忘れない
あの日のキスは忘れない

『ひねくれもの』

おもいだしたんだ

星の裏側見たことある？
俺はあるよ
って
ふざけたこと言いだして
あたしは聞こえていないフリをして
それが最後の言葉だった

あなたは今どこにいて
何をしてるのかななんて考えるのは
今でも悔しく思える
素直になれないあたしは多分
あなたの目に見えるものが見えないと思う

このひねくれた性格のどこを見て
傍にいてくれていたのかわからないけど

幸せだった

あの時も
これほど素直に考えられてたら
あなたの未来にあたしはいたのかな